家を借りるときの注意点

① 礼金・敷金・敷引き

礼金とは昔からある慣習の一つで、部屋を貸してくれる大家さんにお礼の気持ちを込めて渡されていたものです。特に昔は、親御さんが大家さんに下宿やアパートに住む息子の面倒を見てくださいね、という気持ちが込められていたそうです。
敷金とは、家賃などの債務の担保として預けておく、いってみれば保証金のような性格を持つお金。何らかの理由で家賃を払い続けることができなくなったときに、敷金で補填するわけです。また退去する際、入居者の原状回復義務による修理負担分が敷金で支払われたりします。
敷引きとは、敷金・保証金から、あらかじめ約束(契約書に明記)した金額を退去時に差し引かれる金額です。

 

 

② 事故物件

事故物件とは、不動産取引や賃貸借契約ができる家・マンション・アパート・施設などにおいて、「心理的瑕疵(かし)」がある物件のことを指します。
なお、注意しなければいけないのは、この告知義務には明確なルールがないということ。
何人目まで、何年間告知すればいいのかは、法令で定められているわけではありません。不動産業界では、事故後一人目の入居者には伝えようという流れになっており、伝えなければ告知義務違反として罰せられることもあります。ただし、二人目以降の入居者や、同じ建物内や隣室で事故があったとしても、それを告知する義務はないと考えている大家や不動産会社が多いです。
一般的な見分け方は、「家賃が相場より安い」「部屋の一部だけ、一部屋だけリフォームがされている」「マンションやアパートなどの建物名を替えている」などがありますが、まずは担当者へ確認をしましょう。

 

③ 諸費用

家を借りるときに必要となる費用を紹介します。「前家賃」「敷金」「礼金」「仲介手数料」「日割り家賃」「保証料」「火災保険費用」「鍵交換費用」「クリーニング費用」「事務手数料」などがあります。
内見をするときには、概算で初期費用を算出してもらいましょう。

 

④ 建物や地域のルール

地域によっては、ごみ袋が有料だったり、町内会費が強制徴収だったりと、家賃の支払い以外に毎月かかる費用がある場合もありますので事前にご確認ください。

 

⑤ 室内の状況

基本的に、室内はすぐ住める状態などになっているケースが多いですが、以前住まれていた人が退去した後に、細部にわたって修繕をしていない場合などは、キズや汚れなどがある場合がありますので、入居時にしっかりと確認し、管理会社や不動産会社へ報告しましょう。退去時の敷金精算の対象となりますのでしっかりチェックしましょう。

 

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